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SARS〜知られざる名中医〜
SARS〜知られざる名中医〜
10年以上前、香港のTV番組でSARSに驚くべき効果を発揮した名中医の話題が特別番組として取り上げられました。
内容をまとめると、
近年、中医学や中西医整合などよく目にする様になったが、実際は中医学の力はそれ程信頼されていなかったようです。
そんな中でSARSが出てきました。
皆んな大変な事が起こったと騒いでいたわけですが、
逆に「これはチャンスだ!中医学が本当に医学として発展していけるチャンスだ!」と奮起した人が出てきました。
それが当時御年90歳を迎えるという老中医、鄧鉄涛先生でした。
実はSARSの感染が広がった頃、彼の教え子の生徒の家族がSARSに罹患して40日間も高熱が続き西洋医学では成す術無しの窮地に陥っていました。
その話を聞いた彼は、"ある漢方薬"の処方を指示。
その結果、何と3日で完治してしまったのです。
その薬は"仙方活命飲"という中医漢方薬なのですが、
更に驚く事に、
この薬が実は、宋の時代に考案された、
"癰瘍剤ようようざい"、つまり「おでき」の治療に使用される薬だったのです。
また話はこれに留まりません。
実は彼が救ったのは一人では無かったのです。
SARSの致死率はだいたい14〜15%とされていますが、彼が関わった地方での致死率は何と3%です。
信じられますか?
こういった事が殆ど認知されていないのは残念で仕方ありません。
コロナもそうなんですが、
そろそろワクチン信仰から目を覚ますべきなのではないか、と思うのは僕だけでしょうか。
SARS以外にも、
実は日本脳炎が中国で流行った時に何が一番有効だったか知っていますか?
漢方薬でメジャーな白虎湯です。
劇的に効いたみたいです。
ですが、大事なのは次です。
実は違う年に日本脳炎が流行った時、白虎湯は効きませんでした。
何故かと考えた中医師達は改めてその年の気候を調べなおすと、
例年より湿度が異常に高い。
これだ!と考え、
白虎湯に湿を取り除く薬剤を加えたところやはり劇的に効果が出ました。
凄くないですか??
同じ病気だから同じように薬出すんじゃないんですよね。
特に感染症の場合は気候の影響が大きい事が分かっていますから、その時の気候と個人の身体の状態に合わせて微妙に薬を変化させていくわけです。
素晴らしい治療の考え方だと思います。
実はコロナに対しても中医学は既に効果を出しています。
コロナについての書籍も出ました。
当院でも購入しています。(トップの画像参照)
感染症に対する考え方がそろそろ前進しないといけないのではないでしょうか。